はじめに:失業保険で「働かなくていい生活」が可能なのか?
こんにちは、アールです。
私はトヨタ自動織機での派遣勤務を1年半続けたあと退職し、実家に戻って半年ほど失業保険を受給しながら「働かなくていい生活」をしていました。
この記事では、失業保険の制度や申請の流れ、実際にもらえた金額、そして働かない生活のリアルな心理状態まで、できる限り具体的に書いていきます。
1. 失業保険って何?仕組みと条件を簡単に解説
正式には「雇用保険の基本手当」と呼ばれ、仕事を辞めたあとに就職活動中であることを前提に一定額が給付される制度です。
受給の条件は?
- 雇用保険を過去12ヶ月以上支払っていること
- 就職の意思があること(求職活動している)
- 退職理由は問わない(自己都合退職でもOK)
2025年4月以降の新ルール
自己都合退職の給付制限が2ヶ月→1ヶ月に短縮されました。7日間の待機+1ヶ月で支給開始となります。
2. 実際に受給した金額と期間
- 勤務先:トヨタ自動織機(派遣社員)
- 勤務期間:1年半
- 月の手取り:30万円前後
- 基本手当日額:約6,300円
- 月額換算:約189,000円
- 受給期間:90日間
- 総額:約567,000円
これだけでも生活費は十分まかなえました。しかも実家暮らしで支出もほぼゼロです。
貯金は減るどころか、むしろ増えました。
3. 申請から給付までの流れ
失業保険の申請に必要なものは以下の通りです。
必要書類
- 離職票
- 本人確認書類(マイナンバーカード等)
- 銀行口座
- 証明写真2枚
申請プロセス
- ハローワークで失業保険の申請
- 雇用保険説明会に参加
- 7日間の待機期間
- 1ヶ月後に初回給付
月2回の求職活動とは?
失業保険は「就職意思がある失業者」が対象。
そのため、毎月2回の求職活動が必要です。
以下が求職活動となる一例です。
- ハローワークの職業相談
- 求人への応募
- 説明会・セミナーへの参加
4. 実家ニート生活のリアル
0ヶ月目 : 最高の解放感
トヨタを退職して解放感MAX。しかも最後の方は有給休暇を使ったため月末まで働く必要もなく、月の20日ぐらいに実質退職しました。(ただし離職票はその月が終わってから発行されます。
1ヶ月目:実家に帰省
毎日が自由。時間があふれ、読書や競馬など自分の好きなことを思う存分やっていました。
離職票が手元に届くまではやる事はありません。離職票が届いたらハローワークに失業保険の申請に行きました。(住民票は移しておいてください。住民票の住所でしか失業保険は申請できません)
2ヶ月目:ニート天国
失業保険を申請してから受給完了するまでは働けません。働いてもいいのですが、働くと失業保険が貰えなくなります。就職しても受給期間に応じて再就職手当というものが貰えますが金額は圧倒的に失業保険>再就職手当です。
なので「失業保険受給中なので働いてはいけない」という正当な理由ができます。まさに正当化されたニートの完成です。
3ヶ月目以降:受給開始
待機期間を終えて月2回の求職活動も果たし「認定日」と言われる日にさえハローワークに行けば数営業日後に銀行口座に失業保険が振り込まれます。
給付日数が90日間の場合は合計4回の振り込みがあります。
2回目と3回目はそれぞれ28日間分の給付。1回目と4回目はそれぞれ17日間前後の給付となります。
次のキャリア、人生の目標、自分にとっての“正しい生き方”をじっくり考える期間にもなりました。
6ヶ月目 : 失業保険終了
おそらく6ヶ月目に最後の給付金が振り込まれて失業保険の受給は終了します。これ以降はハローワークに求職活動に通う必要もありませんが、ハローワークで次の就職先を見つけるのもアリです。
5. 銀行振込の実際と注意点
- 振込は月1回
- 「失業認定日」から約1週間後に着金
- 通帳やネットバンキングで確認可能
6. まとめ:働かない時間がくれた“余白”と“再起”
失業保険は単なる金銭支援ではありません。
「社会から一度降りて、立て直す時間」をくれる制度です。
私はその時間を使って、心を休め、次の行動に向けた準備をし、自分の軸を見つめ直すことができました。
これから退職や転職を考えている人へ。
この制度を知っているかどうかで、人生の余裕は大きく変わります。
これまでやってみたかったことにチャレンジするいい機会にもなりますし、聞いた話ではこの失業保険期間中に歯列矯正をした方もいるそうです。