期間工のすすめ

【比較体験談】スバルの期間工とトヨタ自動織機の派遣社員を1年半ずつやってわかったリアルな違い

はじめに:2つの働き方を体験したからこそ語れること

こんにちは、アールです。

この記事では、私が実際に1年半ずつ働いた「スバルの期間工」と「トヨタ自動織機の派遣社員」のリアルな違いについて、体験談ベースで徹底的に比較していきます。

どちらも高収入・寮完備・未経験OKという点では共通していますが、実際に働いてみるとその差はかなり大きく、「自分に合うのはどっちか?」を見極めるうえで重要な要素が見えてきました。

1. 勤務形態の違い:夜勤の有無と生活リズム

スバルの期間工は基本的に2交替制。日勤と夜勤を1週間ごとに交互に担当するスタイルでした。

夜勤は睡魔との闘いになるだけでなく、生活リズムも乱れやすく、メンタルにも多少の影響がありました。

一方で、トヨタ自動織機の派遣社員は完全な日勤のみ。夜勤は一切なく、朝出勤して夕方に帰る生活がずっと続きます。

この安定した生活リズムは、想像以上に体と心の健康に好影響でした。

そして期間工は2年11ヶ月という満了期間があります。2年11ヶ月働くと強制的に退職処分になります。

その一方で、派遣社員には満了期間がありません。持続的に働くことが可能です。

2. 給料の違い:祝い金・満了金 vs 高時給

スバルの期間工は、入社祝い金40万円が一括支給され、さらに1年勤務で満了慰労金42万円がもらえました。

つまり、祝い金と満了金だけで82万円のプラスです。

対して、トヨタ自動織機の派遣社員は祝い金も満了金も一切なし

ただし、その代わりに時給・日給が高く設定されており、毎月の手取り収入が非常に安定していました。

ちなみにトヨタ自動織機の派遣社員時代は日給14100円をいただいていました。

かなり高いですね。期間工だと10000円ぐらいですよね。

それでもトヨタ自動織機の期間工と派遣社員の年収を比べると、期間工のほうが10万円ぐらい多いかなといった印象でした。

私の場合、スバルでは月20万〜30万円、トヨタでは月25万〜30万円以上の手取りを得ていました。

3. 住居環境:レオパレスと賃貸アパートの比較

スバルでは、たまたま運が良くてレオパレス物件(風呂・トイレ・キッチン付き)に住むことができましたが、これは全員に与えられるわけではなく、運次第です。

ほとんどの人は寮生活になります。

一方でトヨタ自動織機の派遣社員は、基本的に一般の賃貸アパートに住むことができ、しかも家賃は全額会社負担でした。

「寮が苦手」「一人暮らしがいい」という人にとっては、派遣の方が圧倒的に快適でした。

住居の点に関しては、期間工よりも派遣社員のほうが得だなと感じます。

寮生活

  • 風呂・トイレ共同
  • 食堂あり
  • なんとなく自由が制限されている

社宅アパート

  • 風呂・トイレ付きのアパート一室
  • 自炊
  • 自由

こんな感じでしょうか。

4. 工場の仕事:ライン作業の中身と人間関係

スバルもトヨタもライン作業でしたが、業務内容や職場の雰囲気には違いがありました。

スバルでは、自動車の組み立てラインで、一台約1分間での作業でした。次から次に自動車がやってくる印象です。そのため座ったりしゃがんだりする作業だと結構足腰にきます。

ちなみに1日で約300〜400台の自動車を作るので、しゃがむ必要がある作業の場合、1日で300〜400回のスクワットをしているのと同じです。

台数分、体への負荷もそれなりに蓄積されていく感じです。

トヨタ自動織機の場合はフォークリフトの組み立てなのですが、一台あたり6分とかなり長めの作業となります。

最初は6分間分の作業内容を覚えることができるのか不安でしたが、意外と苦ではなく杞憂に終わりました。

一台あたりの作業時間が長いので1日の生産台数は80台ぐらいとスバルに比べてかなり少ないです

また、職場の雰囲気についてはトヨタもスバルも大差なく、良好と言えます。

5. 生活コストと貯金ペース

どちらも家賃無料だったため大きな差はありませんが、トヨタ自動織機では社員食堂の値段が期間工員なら半額なのですが、派遣社員だと満額となるのが痛かったです。

つまり期間社員なら300円のところを派遣社員なら600円払わなければなりません。こういう出費が地味に響きます。

スバルの時は期間社員だったのだ工場の食堂の値段は安かったです。

そのため期間社員と派遣社員で食費を比べると期間社員の方がお得になります。

貯金ペースでは、

  • スバル:1年半で約300万円(歯列矯正しながら)
  • トヨタ:1年半で約200万円(競馬と海外旅行で浪費)

浪費を抑えればトヨタでも300万円以上は十分狙えます。

6. 働きやすさの主観:どちらが続けやすかったか

続けやすさという点で言えば、トヨタの派遣社員の方が精神的・身体的に楽でした。

夜勤がないというのはやはり大きく、体調を崩すこともなく、休日もリズムよく過ごせました。

また、職場の人間関係も期間社員や派遣社員がスバルに比べて多かったので必要以上に気負わずに済み、ストレスが少なかったです。

そのため、仕事についての愚痴を言い合える関係になるまでのハードルが低いですね。

一方で、スバルは稼げる一方、夜勤や正規社員との人間関係も必要になってきますが、夜勤は自分との闘いなので仕方ないですし、正規社員との人間関係はそこまで気にしなくてもいいかなと思います。なぜなら人間的にヤバい人は基本的にいないからです。

それに昨今はパワハラやアルハラ、スメハラまで会社内で徹底管理している印象があります。

怒鳴られるなんてことはまずないので安心して大丈夫です。

7. メリット・デメリットまとめ

期間工(スバル)のメリット

  • 祝い金・満了金が非常に大きい
  • 勤務半年でも高収入が狙える
  • 食堂が安く、比較的おいしい

期間工(スバル)のデメリット

  • 夜勤あり(2交替)
  • 生産台数が多いため体に負荷がかかりやすい
  • 住環境は寮やレオパレスで運任せ
  • 満了期間(2年11ヶ月)がある

派遣社員(トヨタ自動織機)のメリット

  • 日勤のみで生活リズムが安定
  • アパート一人暮らしで快適
  • 期間社員や派遣社員が多く人間関係が楽
  • 満了期間がない

派遣社員(トヨタ自動織機)のデメリット

  • 祝い金・満了金が一切ない
  • 短期間で稼ぐには不向き
  • 食堂費が期間社員の2倍

8. どっちが自分に向いているか?結論とおすすめ

結論として、短期間で一気に稼ぎたい人は期間工、生活リズムを崩さずに働きながら貯金したい人は派遣社員が向いていると思います。

どちらが「上」ではなく、「自分に合っているか」で判断することが重要です。

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