期間工のすすめ

期間工の給料は月によってこんなに違う!|最高60万円/最低12万円の差を公開

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【賞与・残業・休出】稼げた月と稼げなかった月の差|期間工のリアル月収を公開

月によって給料が違うのが期間工

期間工の世界では、「今月はめっちゃ稼げた!」「今月は手取りがヤバい……」というように、
月ごとの収入に大きな差が出るのが当たり前です。

その理由はシンプル。
給料に影響するのが残業・休日出勤・各種手当・満了金・出勤日数だから。
基本給だけを見ていても、実際の手取りとは大きく乖離してしまいます。

この記事では、私がスバルの期間工として1年半勤務した実体験をもとに、
「稼げた月と、稼げなかった月」の具体的な金額と条件を全公開します。
また、他のメーカーやネット上の事例とも比較しながら、
どうすれば安定して稼げるか、どう付き合っていくかを徹底的に掘り下げます。

期間工の給料はなぜ月ごとにバラつくのか?

結論から言えば、「変動要素が多すぎる」からです。

主な変動要因は以下のとおりです:

  • 残業の有無(1日1時間あるかないかで月収5万円の差)
  • 休日出勤(1回で約2万円、月に2回あれば+4万円)
  • 祝日や長期休暇(出勤日数が減る=給料が減る)
  • 満了金や入社祝い金の支給月
  • 季節手当(正月・お盆など)

特に大きいのが、残業時間と休日出勤です。
繁忙期は毎日1時間以上の残業+土曜出勤がある一方、
閑散期は定時上がり&週休2日で、「手取りが10万円以上違う」こともあります。

まずは「一番稼げた月」の内訳から

私がスバルで働いていた1年半の中で、もっとも稼げた月。
それが、満了金(12ヶ月分)42万円が支給された月でした。

その月の収入は以下の通りです:

  • 基本給+残業+夜勤手当など:28万円(額面)
  • 満了金:42万円(12ヶ月満了)
  • 社会保険・税金など控除:約10万円
  • 手取り合計:60万円

工場勤務で手取り60万円というのは、まさに“ボーナス月”。
通帳を見たときには本当に驚きましたし、
「よし、もう少し頑張ろう」という前向きな気持ちにもなれました。

満了金があるだけで、モチベーションが一気に変わります。

メンタル的にも余裕が生まれる

この月は、貯金も一気に伸びました。
口座残高に安心感があると、生活の中でも焦りが消えて、
精神的にゆったり構えることができます。

まさに「働いていて良かった」と感じる瞬間でした。

一番稼げなかった月は“ゴールデンウィーク明け”だった

対照的に、最も手取りが少なかった月もはっきり覚えています。
それは、5月に支給された「ゴールデンウィーク明けの給料」です。

この月の収入は以下の通りでした。

  • 出勤日数:14日間(通常より6〜7日少ない)
  • 残業時間:ほぼゼロ
  • 休日出勤:なし
  • 特別手当:なし
  • 手取り:12万円

満了金も祝金もなく、長期休暇で出勤日が激減。
残業や休出もゼロ。
その結果、普段20万円以上ある手取りが、わずか12万円に落ち込みました。

なぜここまで少なくなるのか?

期間工の給料は「日給×出勤日数+残業手当+各種手当」で構成されているため、
1日でも出勤日が減ると、その分ダイレクトに給料が減ります。

ゴールデンウィークにはお盆や正月のような季節手当(各4万5千円)も出ません
そのため、ただでさえ出勤日が少ないのに、手当の加算もなし。
まさに「稼げない月」の典型例でした。

感想:「しょうがない。金より休み」

この月に限っては、「まあしょうがないよな」という感覚でした。

実際、期間工にとって長期休暇は“心身のリセット期間”でもあります。
現場はかなりの肉体労働。連勤が続けば疲労も溜まるので、
数日間しっかり休めることの方が、金よりありがたかったりもします。

とはいえ、給料明細を見た瞬間に「12万!?」と絶句したのも事実。
自動的に引き落とされる通信費やサブスクが怖くなる金額でした。

月による変動は“工場の構造”そのもの

スバルでは“受注生産”が基本

私がいたスバルの工場では、基本的に受注生産体制が取られていました。
つまり、注文が多いときはガンガン作る。少ないときは減産する。

その結果、生産台数に応じて残業時間や休出の有無が変動します。
・注文が多い → 生産台数UP → 残業+休日出勤
・注文が少ない → 生産台数DOWN → 定時上がり+週休2日

同じ現場にいても、月によって働き方がまるで変わるのが特徴です。

残業ゼロの日々は“嬉しいけど寂しい”

正直、早く帰れることは嬉しいです。
毎日1時間でも残業があると、自由な時間が圧迫されていきます。

ですが、それが何日も続くと「給料、足りるかな……?」という不安も湧いてきます。
まさに“労働時間と自由時間のシーソーゲーム”でした。

働けば稼げるけど疲れる。
休めば楽だけど、収入は減る。
このジレンマが、期間工生活の本質だと感じます。

「祝日が多い月は稼げない」はマジ

一般的なサラリーマンなら「祝日が多くてラッキー」となるでしょうが、
期間工にとっては逆。出勤日数=収入なので、
祝日が多い=給料が減るという構造になっています。

しかも、土日が祝日と重なると“振替休日なし”というケースもあります。
実質1週間の労働日が4日しかない週も出てきます。

月給制ではない「日給制」の弱点が、こうした月に露骨に表れるのです。

繁忙期と閑散期の見分け方と稼げる月の傾向

「稼げる月」と「稼げない月」は予測できる

工場勤務における収入差は、事前にある程度予測可能です。

なぜなら、自動車メーカーは「繁忙期」と「閑散期」が季節ごとに訪れるからです。
特にスバルのような受注生産型のメーカーでは、
注文量=生産量=労働量=給料 という構図がはっきりしていました。

稼げるのはどの時期か?

経験的に見て、「稼げる月」は以下のような傾向があります。

  • 1月:正月手当(冬季手当)+出勤日が意外と多い年も → 手取り30万円超えもあり
  • 3〜4月:新年度需要で受注が伸び、残業も増加傾向
  • 9〜11月:年末前の出荷ピーク、繁忙期の山場
  • 12月:日数は少ないが、年末調整で手取りが上がることも

特に9〜11月は、残業・休出ともに多くなりやすく、稼ぎやすいです。
一方で、5月(GW)、8月(お盆)、12月下旬〜1月上旬(年末年始)は長期休暇により収入が落ちやすいです。

配属部署による差も大きい

工場によっては「塗装は常に忙しいけど、エンジン組立は波がある」など、
部署単位でも繁閑の傾向が異なります。

私の配属先は組立工程でしたが、繁忙期は1日1時間の残業が毎日、
さらに休日出勤が月に2回入ることもありました。
一方で、閑散期には「定時で終わり&土日休み」の完全フリーな月もあります。

“稼げる人”には共通点がある

1. 満了まで勤め上げる

満了金(例:12ヶ月満了で42万円)は非常に大きな収入源です。
途中で辞めるとこの満了金がもらえないため、
「まず1年間頑張りきる」ことが稼ぐための基本になります。

2. 休まず出勤する

皆勤手当(月3万円前後)や、休まず働くことで得られるフルの残業手当・休出手当。
地味ですが“当たり前のように出勤する”ことが、収入を安定させる最大のポイントです。

3. “稼げる月に無駄遣いしない”

稼げた月ほど気が緩みやすく、外食・買い物・ギャンブルなどに使いがちです。
しかし、翌月の手取りが下がることを考えれば、
「稼いだ月ほど財布のヒモを締める」のが理想です。

4. 祝金・手当を“収入”と考えない

入社祝い金や満了金は嬉しいボーナスですが、
あくまで「貯金か投資」に回すのがベストです。

これを“給料感覚”で使ってしまうと、
翌月の12万円という現実に直面した時、メンタルが沈みます。

収入と自由時間はトレードオフ

私が1年半働いて強く感じたのは、
「収入が増えるほど自由時間が減る」という事実でした。

毎日1時間の残業、休日出勤が続くと、
帰ってからの自由時間は少なくなり、心身ともに余裕がなくなっていきます。

一方、残業ゼロで早く帰れた月は気持ちが楽で、
趣味や読書、将来のことを考える時間を持てました。
「収入と引き換えに、何を得たいのか?」
それを考えることが、期間工生活ではとても重要です。

実録:月別の手取りと出勤状況の一覧

1年半の収入推移とその理由を公開

実際に私がスバル期間工として働いていた1年半(18ヶ月)の中で、
収入が大きく変動した月をピックアップし、その内訳と要因を表にまとめました。

「どの月に稼げて、どの月が厳しいか」が一目でわかります。 月 手取り金額 出勤日数 残業時間 休日出勤 満了・手当 コメント 5月 12万円 14日 0時間 なし なし GWで出勤激減+手当なし 7月 18万円 20日 5時間 なし なし 閑散期で残業少 9月 24万円 22日 15時間 1日 皆勤・時差手当 やや繁忙期 1月 30万円 20日 10時間 なし 冬季手当 45,000円 正月手当が支えに 11月 27万円 22日 20時間 2日 皆勤・夜勤・食費補助 フル稼働の月 3月 22万円 21日 5時間 なし なし 中間的な月 満了月(12ヶ月)60万円 22日 10時間 1日 満了金 420,000円 過去最高額!

収入は“時期と運”で大きく変わる

表を見てわかるように、同じ工場・同じ仕事でも、月によって収入は2〜5倍違うことがあります。
特に満了金がある月は圧倒的で、まるでボーナスをもらったような感覚になります。

一方で、連休が多い月や、残業がまったくない時期は極端に手取りが落ちます。
この変動幅に精神的なアップダウンが生まれる人も少なくありません。

まとめ:毎月の積み重ねが“貯金力”になる

稼げる月に気を抜かず、稼げない月に焦らない。
この感覚を持てるかどうかが、期間工生活で安定して貯金できるかどうかの分かれ道です。

私はこの1年半で、結果的に300万円を貯金することができました。
それは、浮き沈みのある月収に一喜一憂せず、
“波を受け止める器”を持てたからだと思っています。

まとめ:結局、期間工は“稼げるのか?”

答え:稼げる。ただし“波”がある

結論から言うと、期間工は間違いなく稼げます。
満了金、手当、残業、休日出勤が揃えば、月に手取り30万円以上は普通に可能。
タイミングが良ければ、私のように手取り60万円に届く月もあります。

ただし、それは“常に”ではありません。
繁忙期と閑散期、長期休暇の有無、工程の割り当てなど、
様々な要因で月収は上下します。

「安定した月給で生活したい」という人には、向いていない側面もあります。

“給料が減った月”はどう乗り切るか

私の場合は、「稼げる月に浪費しない」ことがすべてでした。

・手取り60万円の月でも、生活費は3〜4万円以内に抑える
・外食や買い物はほとんどしない
・毎月自動で10万円以上を貯金口座に移す

こうした習慣があったからこそ、
ゴールデンウィークやお盆の「手取り12万円」の月でも不安はなかった。
結果として、1年半で300万円の貯金が達成できたわけです。

期間工は“稼ぐための環境が整った場所”

家賃0、光熱費0、職場まで徒歩10分。
手取りで月20万〜30万円。
満了金・祝い金あり。

これは他の仕事にはなかなかない貯金に最適化された環境です。
逆に言えば、これで貯金できない人は、
どこに行ってもできないかもしれません。

理想は「目的を持って働くこと」

私が思うに、期間工という仕事は、
「何も考えずにダラダラ続ける」ための仕事ではありません。

・借金を返したい
・一人暮らし資金を作りたい
・フリーランスの準備資金を稼ぎたい

そんな明確な目標がある人こそ、期間工の環境を最大限に活かせます。
私自身、「お金がない」「人生を立て直したい」という理由から始めて、
結果として自由と選択肢を手に入れることができました。

【結論】期間工は「金がすべての働き方」

期間工は正直、楽ではありません。
体力的にきつい日もあるし、単調な作業も多いです。
でも、目的がハッキリしているなら、これほど合理的な働き方はありません。

「金さえあればいい」「とにかく今は貯めたい」
そう思っている人には、最短ルートで現金を稼げる手段です。

少しでも興味があるなら、まずは半年やってみる。
それだけで、人生の景色が変わるかもしれません。

最後に:収入が不安定でも“戦略的に動けば”稼げる

  • 1年半で300万円の貯金は、特殊なことではない
  • 重要なのは“稼げる月に備え、稼げない月を耐えること”
  • 生活費を極限まで落とせる環境が整っている
  • 目的を持ち、期限を決めて働くことで「地獄」が「戦略」になる

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この体験談が、これから期間工を検討している方の参考になれば幸いです。

よくある質問(FAQ)|期間工の収入と働き方

Q. 手取り30万円は毎月もらえますか?

いいえ。毎月もらえるとは限りません。
手取り30万円を超えるのは、残業や休日出勤が多く発生した月や、
満了金・季節手当が支給された月に限られます。

通常月では、手取り25万円前後が平均になることが多いです。

Q. 稼げる部署に配属されるにはどうしたらいい?

自分では基本的に選べません。
ただし、応募時に「残業が多い部署でもOKです」と意思を示しておくと、
繁忙部署に回されやすくなります。

また、メーカーや工場によっては、工程希望を面接時に伝えられるケースもあります。

Q. 満了金って途中で辞めたらどうなるの?

原則として支給されません
たとえば「12ヶ月満了で42万円」の満了金なら、
11ヶ月で辞めればゼロ、あるいは減額になります。

そのため、「あと1ヶ月で満了」という段階では、
多少の不満があっても辞めずに続ける方が圧倒的に得です。

しかし、スバル自動車は満了金がいつやめても金属日数に応じて支給されます。

Q. スバル以外だとどこが稼げますか?

ネット上の体験談を元にすると:

三菱:残業+休出が多く、満了金も高額(ただし現場はややハード)
トヨタ:福利厚生や手当が安定しており、稼ぎやすい傾向
日産九州:地方勤務で出費が少なく、貯金効率が高い

それぞれの勤務地・配属・寮環境も合わせて調べるのがおすすめです。

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