期間工のすすめ

【自己紹介】30代無職→期間工→数百万円の貯金。再起を切る方法は、意外と工場にあった

こんにちは、アールといいます。

この記事では、私が30代で職歴に悩みながらも、期間工と派遣社員として工場で合計3年間働き、数百万円の貯金に成功した話をお届けします。

私は特別な学歴もスキルもなく、正社員として社会に適応できなかった人間です。そんな自分でも「働いて、住んで、貯める」ことができたのが、期間工という選択肢でした。


1. 期間工という逃げ道——でも悪くない

当時の私は、何度も転職を繰り返し、「働くこと」に大きな苦手意識を持っていました。長く続かない仕事、社会への疎外感、人間関係のストレス。どれを取っても普通の企業でやっていける気がしませんでした。

そんなときにネットで偶然見つけたのが「期間工」という働き方。

調べていくうちに、未経験でもすぐに働ける・寮付き・給料が高い・祝い金や満了金があるなど、スキルのない自分にとってはまさに高待遇となる選択肢でした。


2. スバルでの1年半:祝い金・満了金・手取りのリアル

● 入社祝い金:40万円一括支給(当時)

スバルでは、入社1ヶ月後に40万円が一括で支給されました。今思えば、これほどの金額を即支給してくれるメーカーはかなり珍しいです。

実際に、祝い金だけを受け取って1ヶ月で辞める人もいました(私の班にもいました)

1ヶ月だけでも入社祝い金一ヶ月分の給料70万円ぐらいになりますからね。

● 満了慰労金:1年で42万円

1年間の勤務を満了した際に支給された満了金は42万円。しっかり働けば確実に得られる手当です。

ちなみに、トヨタ自動車では半年で50万円前後の満了金が支給されることもあります。

このへんはメーカーによって様々です。

● 月の手取り:25〜30万円

毎月の手取りは25万円を下回ったことは一度もなく、残業の多い月には30万円に届いたこともありました。


3. 寮ではなくレオパレス暮らしだった話(小話)

期間工といえば社員寮での共同生活。風呂・トイレ共用、壁が薄く、騒音や人間関係のストレスも付き物です。(相部屋の場合も有り)

しかし私の場合は、運良くレオパレスの個室物件に住めました。

  • キッチン・風呂・トイレ付き
  • 工場から徒歩10分
  • 一人暮らし感覚で精神的に快適

これは完全に“運”の要素なのでこちらに決定権はありません。ほとんどの期間工は共同寮に配属されます。


4. トヨタ自動織機(派遣社員)での1年半:200万円の貯金

●トヨタ自動織機とは?

トヨタ自動織機(豊田自動織機)は自動車ではなぬフォークリフトを作る会社です。

期間工もありますが、入手祝い金は10万円、満了金も半年で20万円ぐらいだったと記憶しています。

つまりトヨタ自動車やスバル自動車と比べると待遇面では劣ります。

そこで、私が選んだのは「派遣社員」という選択でした。

● 賃貸アパート暮らし(会社全額負担)

トヨタ自動織機で働くにあたり「派遣社員」を選んだ最大の理由は、賃貸アパート(家賃は会社負担なので無料)に住めることでした。

風呂・トイレ・キッチン完備の完全一人暮らし環境で、寮が苦手な自分にとっては最高の環境でした。

ちなみにトヨタ自動織機の期間工であれば、ほぼ100%寮生活になるとのこと。

● 月の手取り:20万〜30万円(最高30万円超えも)

派遣社員には祝い金や満了金はありませんが、日給が期間社員よりも高く設定されており、手取り30万円を超えた月も何度かありました(実体験)。


5. 競馬にハマった話(ウマ娘由来・30万円負け・慢性化)

工場勤務のいいところの1つは仕事とプライベートにメリハリがつくことです。

仕事が終われば「仕事」について考える必要はありません。

これがホワイトカラー勤務だと「来週のプレゼンどうしよう…」とかプライベートでも仕事のことを嫌でも考えてしまいますよね。

しかし、工場勤務だとそんなことは考える必要はなくプライベートが充実しています。

そんなトヨタ自動織機勤務中、私はアプリゲーム「ウマ娘」がきっかけで競馬にハマってしまいました。

負け額は1年間で約30万円

中央競馬は毎週末あるんですよ。なので私も毎週末馬券を買うわけです。それで負ける…浪費習慣ならぬ、私の浪費週刊です。


6. 浪費しつつも200万円貯めた理由と手取りのリアル

競馬だけでなく、長期休暇には海外旅行にも何度か行きました。

それでも1年半で200万円の貯金ができた理由は以下の通り:

  • 家賃ゼロ
  • 工場の食堂が安い(1食300円前後)
  • 交際費ほぼゼロ
  • 規則正しい生活

7. 失業保険で57万円受給+実家暮らし

トヨタ自動織機退職後、私は実家に戻り、失業保険を申請しました。

  • 支給期間:90日間
  • 日額:約6,300円
  • 合計支給額:約57万円

生活費もほぼかからず、心身ともに落ち着く時間となりました。


8. まとめ:数百万円を貯められた現実

スバルとトヨタ自動織機で、それぞれ1年半働いた結果、合計で500万円の貯金に成功しました。

ただしこれは“すごい”とは思っていません。3年で1000万円貯める人もいます。

それでも、働けなかった自分が一歩踏み出し、稼ぎ、自由を得られたという経験は、人生を変える力を持っていました

(1000万円はかなり節約しないと無理ですが、700万円ぐらいなら3年間で貯めることは普通にできます)


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