【1年半で300万】具体的にどう貯めたか支出&節約法を公開
はじめに:なぜ私は“結果的に”300万円を貯められたのか
「期間工ってそんなに貯金できるの?」
そう聞かれたことが、何度もあります。
結論から言えば、できます。むしろ“意識しなくても”できてしまう、それが期間工という働き方です。
私は、スバルの期間工として1年半働き、特に我慢も無理もせず、結果的に300万円を貯金していました。これは自慢でも何でもなく、単なる事実です。
もちろん、どの職場でも誰でも貯められるわけではありません。ですが、寮費・光熱費が無料、食事は格安、満了金・祝い金も充実という環境が揃った職場なら、自然とお金が残っていく仕組みになっています。
この記事では、そんな「期間工生活で300万円を貯めた実例」として、私自身の生活費・収入の詳細、節約術、そして周囲の人との違いをリアルにまとめていきます。読んでいただければ、「あ、自分にもできそうかも」と思えるはずです。
スバルの期間工として1年半勤務したリアル
配属先と勤務形態
私はスバルで組立工程に配属され、二交代制(昼夜)で働いていました。
勤務時間は日勤と夜勤が週ごとに切り替わり、夜勤のときは夜10時頃から朝までの勤務です。
残業はある月とない月が極端で、生産台数や車の売れ行きに左右されていました。
少ない月は10時間以下、多いときは40時間ほど働き、当然そのぶん収入も変動します。
月収と年収の内訳
日給は約1万円。手取りの月収は20〜27万円。
ボーナスはありませんが、その代わりに満了金や手当がかなり厚いのが特徴です。
実際に受け取った手当の例:
・入社祝い金:40万円(うち10万円即支給)
・満了金:1年で42万円、半年で21万円=計63万円
・夜勤手当:月6万円以上
・時差手当:月3万円以上
・食費補助:月3000円以上
・皆勤手当:月3万円以上
・お盆・正月特別手当:各45000円
すべて合わせると、1年半の年収は約450万円に到達しました。
支出の少なさが“最強”だった寮生活
家賃・光熱費が無料のレオパレス寮
私が住んでいたのは、スバルのレオパレス寮(1K・徒歩10分)。
この寮の最大の魅力は、家賃・光熱費が一切かからないという点です。
1Kの間取りでプライベート空間も保たれており、隣人の生活音なども特に気になりませんでした。
徒歩10分で工場に通えるのも大きく、交通費もかかりません。
仮に都心部で同じような1K賃貸に住んだとしたら、毎月6〜8万円は出ていく固定費がゼロになる。
これが、期間工生活における最大の「貯金ブースト」です。
食費:実は“無理して節約”はしていなかった
自炊中心、でも食堂も活用
基本的には自炊が中心でした。
といっても、凝った料理を作っていたわけではなく、野菜炒め、豆腐、納豆、卵焼きなど、簡単で安くてすぐできるものがメインです。
また、昼ごはんは工場の食堂を利用していました。
スバルの食堂は正直、「安くてうまい」という印象が強いです。
昼の利用が日課になっていました。
食費は月に約2.6万円ほどで、特に意識して節約していたわけでもありません。
コンビニ弁当や外食をやめ、無理なく日常的に自炊できれば、それだけで十分に安く済みます。
通信費:格安SIMで毎月たった1200円
私が使っていたスマホは、格安SIMです。
毎月の通信費は1200円程度で、Wi-Fiは寮のものを利用していました。
他の期間工の中には、大手キャリアで月8000円以上払っている人もいましたが、それだけで年間8万円以上の差が出ます。
月に数千円の違いなんて誤差でしょと言う人もいますが、固定費がほぼゼロになる生活では、この差がそのまま貯金額に反映されます。
浪費ゼロ生活の実態と心理的負担のなさ
ギャンブルをやらなかった、それだけ
よく「期間工で貯金できない」という声も聞きますが、正直に言って、
私と彼らとの最大の違いは「パチンコをやるかやらないか」でした。
私はこの1年半、ギャンブルは一切やっていません。
競馬すらやっていませんでした。
一方、周囲の期間工仲間の多くは、
仕事終わりや休日にパチンコへ行くのがルーティンになっていました。
中には「毎月20万円稼いでも、15万円パチンコで使ってる」という人も珍しくなかったです。
でも驚くのは、
「それでも貯金してる人もいた」という事実。
要するに、“ギャンブルをやっていても、貯める人は貯める”ということ。
結局、収支のバランス感覚があるかどうか、そこが鍵になります。
我慢しなかったのにお金が残った理由
「我慢はしなかったのか?」と聞かれれば、
答えは「特に我慢はしていなかった」です。
外食も基本的にはしませんでしたが、それは食堂のご飯で満足できたから。
服も買いませんでしたが、そもそも作業服があれば私服は最低限で済む。
土日は基本的に部屋で過ごして、読書したり、YouTubeを見たり。
特別な娯楽がなくても、寮の個室があれば静かに快適に暮らせます。
要するに「お金を使う理由がなかった」。
それが、無理せず自然に貯金できた最大の理由です。
貯金できない人の特徴と比較してわかったこと
収入があっても貯まらない人の共通点
他の期間工仲間を見ていて、「なぜこの人は貯金できないのか?」というのが見えてきました。
以下のようなタイプが典型です:
・パチンコや競馬などのギャンブルが習慣化している
・コンビニ飯&外食メインで、月5万円以上の食費
・iPhoneの最新機種や大手キャリアで通信費月1万円超え
・人付き合いで週に数回飲み会や外出
特に「固定費に対する無頓着さ」が大きく、
家賃が無料でもその分を全部遊びに回してしまうと、結局お金は残りません。
“浪費の習慣”がなければ勝手に貯まる
一方で私は、そもそも「お金を使う習慣」がほとんどありませんでした。
これは元からというより、工場生活の環境がそうさせた面も大きいです。
・寮から出ない
・仲間と群れない
・外出してもお金を使う場所が近くにない
この環境で1年も生活していると、
自然と「使わないのが普通」になっていきます。
その状態で20〜27万円が毎月入ってくるわけですから、
意識せずとも口座残高はどんどん増えていく、というわけです。
実録:1ヶ月のリアルな支出明細
実際の支出イメージ(平均的な月)
以下は、私のある月の支出をざっくりまとめたものです。
- 家賃:0円(レオパレス)
- 光熱費:0円
- 食費:26,000円
- 通信費:1,200円(格安SIM)
- 日用品・消耗品:2,000円
- 交際費・外出費:3,000円
- 趣味・書籍・娯楽:3,000円
合計:約35,200円
手取りが25万円だった場合、20万円近くが残る計算です。
これが1年半続けば、300万円が見えてくるのは当然です。
ストレスをためずに貯めるコツ
節約は「我慢」ではなく「習慣」にする
節約と聞くと、「我慢」「忍耐」といったネガティブなイメージを抱く人が多いと思います。
でも、期間工生活ではそれがまったくありませんでした。
というのも、使う場面がないんです。
コンビニやショッピングモールが徒歩圏内にあるわけでもない。
飲み会や遊びに行く友人が毎週末誘ってくれるわけでもない。
だから、「節約しよう」と考えなくても、支出の少ない暮らしが“デフォルト”になるんです。
目標設定ではなく「使わない日常」を意識
私は「300万円貯めよう」と意識していたわけではありませんでした。
どちらかと言えば「特に使う予定がないから、とっておく」だけ。
だからこそ、目標に縛られてストレスになることもなく、
気が付けば300万円になっていた、というのが正直なところです。
人間は「これだけ我慢すれば◯万円貯まる」と考えるよりも、
「別に欲しくないから買わない」「ヒマだけど出かける理由もない」と
思えるような日常の方が、自然体で長続きします。
反面教師:貯金ができなかった人たち
祝い金だけで消えた男
私の同期に、入社祝い金40万円をもらって、
その月のうちに全額を「パチンコとキャバクラ」に使ってしまった人がいました。
彼はその後もまったく貯金ができず、1年経っても
「貯金ゼロ」「給料日前はカップラーメン生活」という状態。
結局、満了前に退職して地元に帰ってしまいましたが、
このようなケースも実際にあります。
お金が貯まるかどうかは、環境よりも本人の意思と習慣に左右されます。
「派遣の時より金がない」と嘆いていた人
ある先輩は「前は派遣で働いてたときの方が金があった」と話していました。
聞いてみると、
・コンビニ飯&カップ麺が主食(食費月5万)
・課金ゲームに月3万
・週2で居酒屋通い
結局、期間工であろうと派遣であろうと、
「収入の高さ」ではなく「支出のコントロール」がすべてだと感じました。
貯金の先にあった“自由”という選択肢
退職後、私は海外へ行った
私が貯めた300万円は、退職後すぐに“自由”のために使いました。
海外へ旅に出て、いろんな景色を見たり、現地の文化に触れたり。
誰にも縛られず、予定もなく、気ままに動けるというのは、
お金があったからこそ選べた選択肢です。
工場での日々は地味で、体力的にもしんどい時期もありましたが、
こうして退職後に自由が手に入るなら、あの時間にも意味があったと思えます。
もう一度やるか?と聞かれたら
正直、期間工は楽な仕事ではありません。
でも、「お金がない」「人生を立て直したい」という状況なら、
私は迷わずまた期間工を選ぶと思います。
家賃なし、光熱費なし、満了金あり。
毎月20万円以上が自動的に残る生活というのは、
他ではなかなか実現できません。
やりたいことのために、一時的にお金を作る手段として、
期間工という選択肢は非常に“合理的”だと感じています。
まとめ:誰でもできる“仕組み”だった
「節約上手」じゃない私が貯められた理由
私は特別に節約が得意なタイプでも、家計簿を毎日つけるタイプでもありませんでした。
それでも、スバルの期間工として1年半働いただけで、自然と300万円が残っていた。
その理由は明確です。
・家賃・光熱費がゼロ
・食堂の飯がうまくて安い
・満了金や手当が豊富
・遊ぶ場所も誘惑も少ない環境
この「お金を使わない生活がベースになる環境」がすでに整っているからです。
私はその“流れに乗っただけ”でした。
向いているのはこんな人
実際に働いてみて、期間工に向いているのはこんな人だと感じました:
・今すぐお金を貯めたい(半年で100万〜可能)
・一人暮らしで支出を最小限に抑えたい
・目標があって短期集中で稼ぎたい
・都会の誘惑が苦手 or 必要ない
逆に、
・人付き合いや外食が好きな人
・ギャンブルや浪費癖がある人
・孤独が耐えられない人
こうした人は、環境の良さを活かしきれない可能性があります。
貯金どころかストレスで途中離脱、というパターンも実際に見てきました。
一度やってみる価値はある
人生に詰まったとき、選択肢が限られているとき、
「とりあえず金だけでも貯めたい」と思ったなら、
期間工はかなり有効な手段です。
私自身がそうでした。
無職で貯金もなく、何もできない状況から
スバルの期間工として人生を立て直し、
その後に“選択肢のある人生”を取り戻すことができた。
誰にでもできるか?と言われれば、「環境に身を置ける人なら誰にでもできる」と答えます。
必要なのは、スキルでも根性でもなく、
“流されず、淡々と積み上げる”こと。
そして気づけば、口座には300万円。
それは「自由を買う通行手形」になっていました。
最後に:あなたにも、きっとできる
もし今、あなたが働く意味を見失っていたり、
将来が見えなくなっていたりするのなら、
いちど立ち止まって“お金だけを目的に働く時間”を作ってみてもいいと思います。
自由になるには、お金が必要です。
そしてお金を得るには、環境が大事です。
私は、スバル期間工という環境でそれを学び、
「人は、場所を変えるだけで変われる」と実感しました。
あなたもいつか、あの1Kのレオパレスで、
コンロの前に立ちながら「意外と悪くないな」と思う日が来るかもしれません。
【後書き】300万円を貯めたあと、人生はどうなったか
この300万円があったからこそ、
私は焦らず、次の一歩を考える時間を持つことができました。
海外へ行き、違う文化や価値観に触れ、
帰国後はフリーランス的な活動を始める土台資金としても役立ちました。
もちろん、「もっと貯めておけばよかった」と思う瞬間もあります。
けれど、あの1年半は、間違いなく“人生の方向を変えた時間”でした。
期間工=“時間を買う手段”でもある
一見すると肉体労働でキツそうに見える期間工ですが、
本質的には“時間を買う手段”です。
・スキルがない状態からでも月25万円以上稼げる
・半年で100万、1年で200万〜300万円が可能
・社会保険や住居も整っている
これほど即効性のある働き方は他にありません。
副業やフリーランスに移行するための“軍資金”として、
非常に優秀な制度だと感じています。
【よくある質問】期間工生活のQ&A
Q. 未経験でも大丈夫ですか?
A. 私自身が未経験スタートでした。
事前研修やサポートもあり、慣れれば誰でもできます。
体力的には最初しんどいですが、徐々に慣れていきます。
Q. 寮って汚くないですか?
A. レオパレスは比較的新しく、綺麗でした。
古い団地タイプの寮もあるようですが、スバルは当たりでした。
部屋に関しても騒音などの問題は特になし。
Q. 人間関係はどうでしたか?
A. 挨拶程度で、ほとんど干渉はありませんでした。
チーム作業ですが、友達を作る必要はなく、淡々と仕事をこなすスタイルです。
【行動するなら今】迷っている人へ
もし今、
「働かなきゃいけないけど何をしたらいいかわからない」
「しばらく時間を確保したい」「借金を返したい」
そんな気持ちがあるなら、期間工という選択肢は十分にアリです。
決して一生やる仕事ではありません。
でも、半年や1年で人生をリセットする手段としては、
本当に強力な“逃げ道”であり、“立て直し”でもあります。
あの頃の私がそうだったように、
「とにかく今は貯めるしかない」という状況なら、
スバルの期間工は、その目的にぴったりでした。
【まとめ】期間工で300万円を貯めた実録
- 1年半で300万円は可能(実体験)
- 寮費・光熱費ゼロ+高時給=最強の貯金環境
- ギャンブル・浪費を避けるだけで自然と貯まる
- 「節約」ではなく「使わない日常」を選ぶ
- 退職後は自由な選択肢が広がる
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたが今、何かを変えたいと思っているのなら、
この選択肢が少しでも参考になれば嬉しいです。