スバル期間工として働く前に知っておくべきこと
期間工という働き方をご存じでしょうか?
最近では「短期間でしっかり稼げる仕事」として、若年層を中心に注目を集めています。その中でも、スバル(SUBARU)の期間工は特に人気があり、多くの方が挑戦しています。ですが、実際に飛び込む前に知っておくべきことも数多くあります。この章では、スバルで期間工として働く前に知っておきたい基本的な情報と、私自身の経験をもとにしたリアルな事情をお伝えいたします。
期間工とは?
まず、期間工とは何かというと、自動車メーカーなどの工場に「期間限定」で働く契約社員のことを指します。契約期間は3ヶ月〜2年半程度で、更新を繰り返しながら働く人もいれば、1年で満了して辞める人もいます。一般的なアルバイトや派遣社員とは異なり、「寮費無料」「満了金(ボーナス)あり」「高時給」といったメリットが特徴です。
私の場合は、スバルの工場で1年半勤務し、実際にかなりの額を貯金することができました。もちろん仕事は楽ではありませんが、「本気で貯金をしたい」という方には間違いなく選択肢のひとつになるはずです。
スバル期間工の特徴
スバル期間工の最大の魅力は、「寮費無料+高収入+満了金支給」という好条件が揃っていることです。私がスバルで働いていたときも、住居費はゼロ、昼食代も安く抑えられ、しっかり働いた分の給料と満了金を受け取ることができました。特に以下のポイントが大きな魅力です。
寮費無料(レオパレス等)で生活費を大幅に節約できる 私の場合は運良くレオパレスに配属され、家賃も光熱費もすべて無料でした。Wi-Fi代として月に4000円程度かかりましたが、それ以外の固定費はほとんどゼロでした。これは非常に大きなメリットです。 満了慰労金がしっかり支給される スバルでは「満了金制度」が整っており、働いた分に応じて確実に支給されます。私も1年満了時点で約42万円、その後さらに半年勤務したことで追加の満了金も受け取りました。トヨタなどの他メーカーでは満了金の支給条件が厳しく、満了前に辞めた場合は一切もらえないこともあるようですが、スバルでは在籍期間分に応じてしっかり支給されます。 工場内食堂のコスパが良い 昼食は毎回、工場内の食堂を利用していました。定食やカレー、麺類などが300円前後で食べられ、味も決して悪くありません。詳細は後の章で詳しく述べますが、コストパフォーマンスという点では非常に優れていたと感じています。
期間工になるまでの流れ
スバル期間工として働くには、まずは派遣会社や直接応募でのエントリーが必要です。私の場合は、ネットで応募し、電話で日程調整をした上で面接を受けました。面接では特別なスキルや資格は求められず、「健康で働けるか」「意欲があるか」といった点が重視されます。
合格後は健康診断を受け、配属日が決まり次第、寮への入寮と就業がスタートします。流れは非常にスムーズで、応募から就業開始まで1〜2週間程度だったと記憶しています。
向き不向きについて
期間工という仕事は、体力的にも精神的にも楽な仕事ではありません。ライン作業や夜勤、長時間の立ち仕事に慣れるまでには時間がかかります。ですが、目的がはっきりしている方、たとえば「とにかく貯金したい」「1年でまとまった資金を作りたい」という方には非常に向いています。私自身も、明確に「お金を貯めたい」という目標があったからこそ、1年半という期間をしっかり乗り越えることができました。
実際の給料明細を公開:月収・手取り・ボーナスのリアル
「期間工は稼げる」とよく聞きますが、実際のところどれほど稼げるのでしょうか?
この章では、私がスバルで実際にもらっていた給料や手取り額、そして満了慰労金などの収入面について、可能な限りリアルな数字でご紹介いたします。結論から申し上げると、しっかり働けば「月収25〜35万円、手取りは20〜30万円前後」というのが現実的なラインです。
スバル期間工の基本給と手当
スバル期間工の基本給は、日給制でスタートします。私が入社した当時は日給9,770円からのスタートでした。働き始めてから3ヶ月、6ヶ月と在籍期間が延びるごとに昇給があり、最終的には日給10,370円になりました。以下は私の勤務時期(1年半)の平均的な月収構成です。
- 日給:9,770円〜10,370円(勤務期間によって変動)
- 月間労働日数:約21日〜23日
- 残業時間:月20〜30時間程度
- 深夜手当・交代勤務手当:あり
- 休日出勤手当:あり
これらをすべて含めると、総支給額は月平均で約32万円〜35万円ほどになります。
実際の手取り額は?
税金や社会保険料、寮のWi-Fi費用などが引かれた後、実際に手元に残るのが「手取り」です。私の場合、月々の手取り額はおおよそ25万〜29万円前後でした。
以下は、ある月の実際の内訳です(概算):
- 総支給額:301,935円
- 控除:-43,756円
- 手取り:約258,179円
このように、控除を引かれても手取りで28万円近くあり、しかも家賃・光熱費がゼロなので、実質的にはかなり自由に使えるお金が残りました。

年間収入と貯金の実例
私の場合、1年半の期間で約250万円の貯金に成功しました。
50万円以上を歯列矯正に使ったので本来なら300万円以上貯金できたと思います。
年収でいえば、おおよそ430〜450万円前後の実収入があり、そのうち生活費を差し引いてもこれだけ残せたのは、やはり固定費(住居・光熱費)がかからなかったことが大きな要因です。
これだけの貯金を、特別なスキルや資格もなく、20代〜30代前半の一般的な若者でも達成できるのが、期間工の強みです。
ボーナス(満了金)のリアル
スバルの満了慰労金は、満了月にまとめて支給されます。私は1年勤務後に42万円、さらに半年後に21万円を受け取りました。最終月の給料は満了金も含まれ、なんと60万円超えという過去最高の振込額となりました。
ちなみに、スバルの満了金制度はトヨタなどと違って「月ごとに積み上がる」タイプです。たとえば5ヶ月で退職した場合でも、5ヶ月分の満了金がきちんともらえます。これがトヨタだと、「6ヶ月満了しないともらえない」というルールのため、中途退社ではゼロになります。
この点でも、スバルは「柔軟でやさしい会社」だと感じました。
レオパレス寮の実態と節約生活:快適さとコストのリアル
期間工としての生活を左右する最大の要素のひとつが「住環境」です。
多くの方にとって、初めての一人暮らしになる可能性もありますし、「寮生活ってキツそう…」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし私がスバルで体験したレオパレス寮での暮らしは、想像以上に快適でした。
この章では、私が実際に住んでいたレオパレス寮の詳細と、月々にかかった費用、さらに節約のコツについてご紹介いたします。
レオパレス寮とは?
スバルでは、複数の寮タイプが存在しますが、その中でも「レオパレス寮」に配属されるのはある意味ラッキーです。一般的な集合寮(風呂・トイレ・食堂が共用)と違い、レオパレス寮は完全個室・家具家電付き・自炊可能という、かなり自由度の高い住居になっています。
私の場合も、運よくレオパレスに配属されました。間取りはワンルームで、設備は以下のようになっていました:
- ベッド/机/イス
- エアコン完備
- 簡易キッチン(IH1口)
- ユニットバス・トイレ
- 洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ(備え付け)
これが「家賃ゼロ・光熱費ゼロ」で利用できるのですから、はっきり言って破格です。
住居費と通信費の内訳
スバルのレオパレス寮では、家賃・電気代・ガス代・水道代はすべて無料です。私が実際に支払っていた固定費は以下の2つだけでした:
- Wi-Fi利用料:約4,000円/月 ※部屋によっては無料Wi-Fiがないため、個人契約が必要なケースもあります。
- 携帯電話代:約1,000〜1,500円/月(格安SIM使用)
つまり、住まいにかかるコストは月に5,000円前後。一般的な一人暮らしでは考えられないほどの安さです。
食生活と節約術
住環境が整っているだけでなく、レオパレス寮は自炊が可能という点でも非常に有利です。私は週6〜7日は自炊をしており、主に以下のようなシンプルなメニューで食費を抑えていました:
- 野菜炒め
- 豆腐・納豆・卵かけご飯
- 唐揚げ(冷凍)
- パスタ(業務スーパーの格安食材)
これに加えて、昼食は工場の食堂を利用し、夜と朝だけ自炊するスタイルを取っていました。
- 食堂利用(主に昼食):月6,000円前後
- 自炊(主に夕食・朝食):月20,000円前後
- 合計の食費:月26,000円程度
コンビニ飯を避け、自炊をメインにすれば、食費も自然と抑えられます。健康にも良く、体調管理にも役立ちました。
寮生活のメリットと注意点
レオパレス寮には大きなメリットがある一方で、注意すべき点もいくつかあります。
◆メリット
完全個室でプライバシーが確保される 自炊ができて食費をコントロールしやすい 通勤は徒歩または自転車圏内でストレスが少ない 家賃・光熱費がかからないため、固定費が劇的に抑えられる
◆注意点
壁が薄く、隣の生活音が多少気になることがある 洗濯機・冷蔵庫の性能は期待しすぎない方がよい Wi-Fiは自費契約が必要な場合がある ゴミ出しルールなど、地域によって厳しいケースがある
とはいえ、これらは一般的な一人暮らしでもありがちな課題であり、寮だから特別不便というほどではありませんでした。むしろ、「自分のペースで生活できる」という点で、非常に満足度の高い住環境でした。
工場食堂の実態と自炊との比較:期間工の食生活を支える裏側
期間工の生活において、「何を食べるか」は意外と重要なテーマです。
体力勝負の仕事だからこそ、しっかり栄養を取ることは不可欠ですし、食費のコントロール次第で貯金額にも大きな差が出てきます。この章では、私がスバルで実際に利用していた工場の社員食堂の実態と、自炊との使い分け・費用対効果について詳しくご紹介します。
スバルの社員食堂:コスパ最強の味方
まず結論からお伝えすると、スバルの社員食堂は**「安い・うまい・早い」**の三拍子が揃った、非常に優秀な食環境でした。
以下は、私が実際に食べていたメニューの一例です。
- 日替わり定食(ごはん・味噌汁・主菜・副菜)…300円〜350円
- カレーライス(普通盛)…約250円
- うどん・そば類…200円前後
- 小鉢・サラダ類…50円〜100円
とくに驚いたのが定食のクオリティです。
肉や魚をメインに、野菜の副菜や味噌汁がバランスよくついており、「このボリュームでこの価格?」と思わず声が出るほどでした。しかも注文から提供までがスムーズで、混雑時でも5〜10分で食事にありつけるのは大きな魅力です。
月額食堂費はどのくらい?
私の場合、食堂は平日の昼食メインで利用しており、朝と夜は基本的に自炊でした。
- 昼食(食堂)×約20日=6,000円前後/月
- 平均1食あたり:約300円弱
この価格で、温かくて栄養バランスの取れた食事を毎日摂れるのですから、非常にありがたい存在でした。外食やコンビニ弁当に頼っていたら、月2〜3万円は余裕でかかっていたと思います。
自炊との比較とバランスの取り方
自炊に関しては、基本的に「朝と夜の食事は自分で作る」というスタイルを徹底していました。理由は2つあります。
食費をより抑えられるから 好きなタイミング・メニューで自由に食べられるから
以下は、私の典型的な1日の食生活です。
時間帯 | 食事内容 | 場所・費用 |
---|---|---|
朝 | 納豆ごはん、味噌汁、豆腐 | 自炊(約150円) |
昼 | 食堂で定食(例:カレー、唐揚げ定食など) | 工場食堂(約300円) |
夜 | 野菜炒め、卵焼き、冷や奴、ごはん | 自炊(約250円) |
月の食費トータルは以下の通りでした:
- 食堂:6,000円前後
- 自炊:20,000円前後
- 合計:26,000円程度
これで健康も損なわず、かつ栄養バランスもそこそこ保てていたため、コストパフォーマンスとしては非常に優秀だったと思います。
他社との比較とスバルのメリット
私が後に派遣社員として働いた豊田自動織機では、食堂の印象がかなり異なりました。
定食:400〜500円台(高い) 味:正直イマイチ… 品数:少なめ/盛りも少なめ 価格:派遣社員は割引が効かず定価で購入
その結果、私はスバル時代と違って食堂をほとんど利用せず、コンビニや自炊に頼る日々となりました。コスト面でも不満が残り、食生活が多少乱れたことを覚えています。
その点、スバルの食堂は価格も良心的で、味もボリュームも申し分ありませんでした。「自炊と併用して使う」という戦略が一番合理的だったと実感しています。
食の選択が家計を左右する
期間工生活において、固定費である「家賃・光熱費」がゼロに近い分、「食費」が実質的な出費の中心になります。ここで無駄遣いをせず、きちんと自炊+食堂の併用ができれば、月の食費は2万円台で安定し、貯金もグッと増やしやすくなります。
実際、私は食生活を工夫したおかげで、1年で250万円というまとまった貯金に成功しました。その意味でも、スバルの食堂環境とレオパレス寮の自炊環境は、非常に大きなアドバンテージだったと思います。
皆勤手当・深夜手当・休日出勤手当
スバル期間工の給与体系は、日給の基本給にさまざまな手当が加算されることで、実際の月収・年収が大幅にアップします。ここでは、実際に支給される主な手当について詳しくご紹介いたします。
皆勤手当について
スバルでは、1ヶ月間無遅刻・無欠勤で勤務を続けた方に対して、「皆勤手当」が支給されます。支給額は月額おおよそ20,000円前後です。
この皆勤手当は、欠勤がない方にとっては安定した追加収入となり、年間に換算すればおよそ24万円前後の加算となります。日々の出勤を継続するモチベーションにもつながる制度です。
夜勤手当・深夜手当・交替勤務手当について
スバル期間工の多くは交替制勤務に従事しており、夜勤も一定の頻度で発生します。その際には以下の手当が適用されます。
深夜勤務手当:午後10時から午前5時までの勤務に対して、基本時給の25%増が支給されます。 時差手当(交替勤務手当):日勤と夜勤を交互にこなす交替制勤務者に対して、月ごとに固定額の手当が支給されます。
これらの手当は、月々の収入において約50,000円から100,000円程度の増加要素となり、年単位で見れば60万円から120万円以上の上積みになることも珍しくありません。
残業・休日出勤手当
スバルの繁忙期には残業や休日出勤も発生します。その場合には以下の割増率で手当が支給されます。
残業手当:所定労働時間を超える分は時給の1.25倍 休日出勤手当:法定休日の出勤には時給の1.35倍〜1.5倍
これらの手当は、勤務状況にもよりますが月あたり50,000円〜100,000円前後、年間では60万円以上の収入増加につながる可能性があります。
季節手当・食費補助などの特別支援制度
スバルでは、月々の手当に加えて、季節ごとの手当や食事補助など、特別な収入源が多数用意されています。ここではそれらを詳しくご紹介いたします。
夏季・冬季の特別手当(お盆・正月手当)
お盆や年末年始など、工場が一部稼働している時期に勤務した場合には、特別手当が支給されます。相場としては1回あたり30,000円〜50,000円の手当が加算され、年間でおよそ10万円前後の収入増となる場合があります。
このような時期に勤務する方に対しては、会社側がしっかりと金銭面で報いてくれる体制が整っています。
食費補助について
スバルの工場には社員食堂があり、期間工も利用することができます。1食あたり300円前後で、定食や丼もの、麺類などのバランスの良い食事を摂ることが可能です。
また、食堂利用には会社からの補助が含まれており、実質的に1食あたり50〜100円程度の補助が出ている計算になります。食堂を頻繁に利用すれば、年間で数万円単位の節約につながります。
これらの手当や補助制度をうまく活用することで、スバル期間工としての年収は単なる基本給だけでは測れないものとなります。特に、皆勤・夜勤・季節手当・満了慰労金の4つは、収入を大きく左右するポイントです。
満了金の仕組みとリアルな受取額:スバルの魅力を解剖
期間工として働く上で、もう一つの大きな魅力が「満了慰労金(通称:満了金)」です。
この制度は、契約期間を満了して辞めた人に支給されるボーナスのようなもので、企業によって制度や金額に違いがありますが、スバルはその中でもかなり良心的な支給条件と金額で知られています。
この章では、私が実際に受け取った満了金の内訳と受け取り時期、他社との違いなどを具体的に解説していきます。
満了金ってそもそも何?
満了金とは、簡単に言えば「契約満了まで働いてくれてありがとう」という企業からのご褒美のようなものです。
基本的には、3ヶ月・6ヶ月・1年など、一定の契約期間を満了した場合にのみ支給されます。
スバルの場合、この満了金は「慰労金」として給与とは別に支給されますが、金額が非常に大きく、1年間で約42万円以上に相当します。
実際の受取額とスケジュール
私はスバルで1年半(18ヶ月)働いた経験があり、以下のような形で満了金を受け取りました。
- 【1年満了時】→ 42万円支給(その月の給与は約60万円超に)
- 【1年6ヶ月満了時】→ 追加で半年分の満了金(約21万円)を受給
つまり、合計で約63万円の満了金を受け取ったことになります。
しかもスバルの制度の良いところは、契約途中で辞めても、働いた月数に応じた満了金が支給されるという点です。
たとえば、5ヶ月で辞めた場合でも、その5ヶ月分の満了金を日割りで受け取れます。これは他社ではありえない柔軟さです。
他社との比較:トヨタやホンダの場合
実は、私が次に働いた豊田自動織機(トヨタ系)では、満了金の制度に大きな違いがありました。
満了金は「6ヶ月満了」などの節目でしか支給されない たとえば5ヶ月で辞めたら「ゼロ円」 契約更新を断っても、更新時期前なら満了扱いにならないことがある
これに比べて、スバルは**「辞める理由に関わらず、働いた分だけきっちり支払われる」**という点で圧倒的に優れています。
満了金が生活に与えたインパクト
この満了金があったおかげで、私は1年間の貯金額を250万円まで伸ばすことができました。
とくに「60万円」という1ヶ月分の給料(満了金込み)が振り込まれたときの驚きは、今でも忘れられません。

ふだん手取りで20万円後半〜30万円台が続いていた中で、突然その倍近い金額が振り込まれるのですから、テンションが上がらないわけがありません。
このお金で、少しだけ贅沢をしようかとも思いましたが、私はすべて貯金に回しました。
理由は簡単で、「またいつでも働ける」という安心感がスバルにはあったからです。
満了金の使い道:貯金?ご褒美?次の投資?
スバル期間工として得た満了金の使い道は人それぞれです。
ある人は自動車を購入 ある人は資格取得や転職活動の資金に またある人は旅行や結婚資金に充てる人も
私自身は、「しばらく自由に暮らすための生活資金」として活用しました。
失業保険と合わせて、次の仕事までの数ヶ月を安心して過ごせたのは、この満了金のおかげです。
スバル満了金の受給条件まとめ
スバル満了金の受給条件まとめ
実働日数 | 支給金額 | 備考 |
---|---|---|
80日以上 | 80,000円 | 初回4ヶ月満了 |
100日以上 | 110,000円 | 5ヶ月以上 |
120日以上 | 180,000円 | 6ヶ月以上 |
140日以上 | 220,000円 | 7ヶ月以上 |
160日以上 | 260,000円 | 8ヶ月以上 |
180日以上 | 300,000円 | 9ヶ月以上 |
200日以上 | 340,000円 | 10ヶ月以上 |
220日以上 | 380,000円 | 11ヶ月以上 |
240日以上 | 420,000円 | 12ヶ月(1年)以上 |
実際に1年間でどれだけ貯金できたか?リアルな家計簿と節約術
ここまで、スバル期間工としての収入面、食費、満了金について詳しくご紹介してきました。
では、実際に1年間働いた場合、どれだけ貯金ができるのか?
この章では、私自身の1年間の生活実績をもとに、リアルな貯金額とその内訳を具体的に解説します。
まず結論:1年間で250万円の貯金が可能でした
結論から申し上げると、私は1年間で約250万円を貯金することに成功しました。
これは極端な節約生活をしたわけでも、毎日カップ麺で過ごしたわけでもありません。
自炊はしていましたが、たまには外食もしていましたし、スマホも契約していました。
それでもこれだけの金額が貯まったのは、以下のような生活スタイルを徹底していたからです。
月ごとの収支と支出内訳
実際の月々の出費は以下のようなイメージです(平均)。
実際の月々の出費は以下のようなイメージです(平均)。
項目 | 平均月額 | 備考 |
---|---|---|
家賃・光熱費 | 0円 | レオパレス寮で全額無料 |
Wi-Fi | 4,000円 | 個人契約 |
携帯代 | 1,000円 | 格安SIMを使用 |
食堂(昼) | 6,000円 | 1食300円×20日 |
自炊(朝・夜) | 20,000円 | 週6〜7日分をまとめ買い |
日用品・雑費 | 5,000円 | 洗剤、シャンプーなど |
娯楽・書籍・趣味 | 3,000円 | マンガ、競馬、アプリ課金など |
交通費・帰省費 | 0円 | 特別な出費なし |
つまり、毎月の生活費は3万〜4万円台で済んでいたということになります。
対して、月の手取りは以下のような推移でした(夜勤あり、残業20〜40時間の月が中心):
- 平均手取り:26万〜30万円前後(多い月は35万円以上)
- 年収(手取りベース):約330万円〜360万円程度
- 満了金含む総収入:約390万円程度
家計の年間収支イメージ
これをざっくり年間収支としてまとめると以下の通りです:
家計の年間収支イメージ
これをざっくり年間収支としてまとめると以下の通りです:
項目 | 年間金額 | 備考 |
---|---|---|
総収入 | 約500万円 | 満了金・各種手当含む |
食費(自炊+食堂) | 約31万円 | 約26,000円×12ヶ月 |
Wi-Fi代 | 約48,000円 | 月4,000円 |
携帯代 | 約12,000円 | 月1,000円 |
雑費・日用品 | 約60,000円 | 月5,000円 |
趣味・娯楽 | 約36,000円 | 月3,000円 |
年間支出合計 | 約58.7万円 | |
年間貯金額 | 約250万円 | 支出差引後の実貯金額 |
このように、生活費を徹底的に抑えられる環境(レオパレス+食堂+自炊)と、高水準の給与+満了金の掛け算によって、無理なく250万円の貯金が可能になったわけです。
節約というより「無駄がない生活」
私の生活は、いわゆる「ミニマルライフ」に近いかもしれません。
ですが、それを我慢だとは一度も思いませんでした。理由は以下の通りです。
寮はワンルームのレオパレス(完全個室・風呂・トイレあり)で快適 食堂も利用すれば食事のバリエーションが増える 余計な付き合いがないので、お金も時間も浪費しない スマホも格安SIMで全く困らない
結果として、「何にお金を使っているのか」がはっきりしていたため、節約というより自然にお金が貯まっていく状態を作ることができたのです。
このように、生活をミニマルに、しかし精神的には豊かに保ちつつ働くことで、無理なく・自然に・しっかりとお金が貯まる。それが、スバル期間工での1年間の成果でした。
退職後の生活と再雇用制度:スバル期間工の出口戦略とは?
スバル期間工としての勤務を終え、貯金もできて一息ついた私は、「次にどうするか」という選択に直面しました。多くの期間工の方が、退職と同時に感じるこの“宙ぶらりん”な時期。ここでは、私の実体験をもとに、スバル期間工の出口戦略と再雇用制度、失業保険との組み合わせ方について、丁寧にご紹介します。
退職のタイミングと満了の重要性
まず、退職のタイミングについてですが、私は契約期間をしっかり満了してから辞めました。これは非常に重要な点で、満了で辞めることによって以下のメリットがあります:
満了金をフルで受け取れる 企業側との関係も円満なまま終われる 次の再応募・再雇用がしやすくなる 失業保険の給付においても「会社都合」に近い扱いになる可能性がある
スバルの場合、1年半や2年11ヶ月といった最長契約満了での退職は、ある意味で「花道」として認識されており、再雇用にも有利になります。
退職後の生活:1ヶ月目の過ごし方
退職直後、私はしばらく「完全に何もしない生活」を過ごしました。
貯金は250万円以上ありましたし、失業保険もすぐに申請できる状況だったため、金銭的にはかなり余裕がありました。
1ヶ月目は、以下のような生活でした。
- 昼前に起きて自炊 コーヒー飲みながら読書やアニメ鑑賞など、やりたかったことに没頭
- 将来についてゆっくり考える時間を確保
- 健康診断や歯のメンテナンスなどを消化
これは期間工という働き方だからこそ得られる「静かな贅沢」でした。
失業保険との相性は抜群
スバル期間工のもう一つの魅力が、失業保険との相性の良さです。
私は1年半働いたので、以下の条件で受給が可能でした:
- 雇用保険に12ヶ月以上加入していたため、受給資格あり
- 自己都合退職のため、待機期間7日+給付制限2ヶ月の後に受給開始
- 給付日数は90日間(約3ヶ月)
- 1日あたりの給付額は5,000〜6,000円程度(総額約45万円)
つまり、退職後も約3ヶ月間、月15万円程度の収入が保証されていたことになります。これにより、次の仕事を焦らず探すことができました。
スバルの再雇用制度について
スバルには「再雇用制度」があります。これは、一度退職した人が一定期間(約6ヶ月)をあけることで、再びスバルで期間工として働けるという制度です。しかも係長曰く、同じ工程の同じ班で働けるようになるらしいです。
【メリット】
初回よりもスムーズに選考を通過できる(経験者枠扱い) 再雇用でも満了金が支給される 寮も再び無料で用意される可能性が高い
私は実際、スバルを辞めた半年後に再び応募し、問題なく採用されました。
つまり、スバルの期間工は「稼ぎたいときに戻れる安全地帯」として活用できるのです。
退職後の戦略は「目的次第」
退職後に何をするかは人それぞれですが、以下のような選択肢が考えられます:
退職後の戦略は「目的次第」
退職後に何をするかは人それぞれですが、以下のような選択肢が考えられます:
選択肢 | 概要 | おすすめ度 |
---|---|---|
再就職 | 工場勤務の経験を活かして別企業へ転職 | ★★★☆☆ |
失業保険を受給しつつ休養 | 90日間の給付を活用し、次のステップをじっくり考える | ★★★★☆ |
フリーランス・起業 | 貯金を元手に、ブログやネットビジネスなどに挑戦 | ★★★☆☆ |
留学・海外移住 | 英語学習や世界を見たい人にとっては貴重な選択肢 | ★★☆☆☆ |
専門学校・スキル取得 | 資格取得や新たな分野へ進むための準備期間に | ★★★★☆ |
短期バイトでつなぐ | 派遣や単発バイトで生活費を確保しながら自由な時間を確保 | ★★★☆☆ |
私は一度フリーランスとしての活動に挑戦し、その後必要に応じて再雇用を検討するというハイブリッドな道を選びました。
まとめ:期間工は“終わり”ではなく“始まり”
期間工という働き方は、一見すると単純作業の連続で「消耗型の仕事」と思われがちです。
しかし、目的を明確にして働けば、その後の人生を変える“起点”になる働き方です。
数百万円の貯金 失業保険による生活支援 再雇用による安全弁 自由な時間と選択肢
これらをすべて手にした状態で、新しい挑戦をすることができる。
それがスバル期間工を終えたあとの私の実感です。
まとめ ― スバル期間工で稼ぐという選択は、人生を変える“入口”だった
スバルでの期間工生活を1年半経験し、実際に250万円以上を貯金し、心身ともに一つの節目を迎えた今、私ははっきり言えます。
スバル期間工で働いたことは、「単なる労働」ではなく、人生を変えるための“入口”だった。
この最終章では、私の実体験をもとに、スバル期間工のメリット・デメリットを正直にまとめるとともに、この仕事がどのような人に向いているかも解説していきます。
スバル期間工のメリットまとめ
- 月収30万円超えも可能な高水準の給与体系
- 夜勤手当、残業代、深夜割増などが充実
- 満了金も確実に支給される
- 手取り25万〜35万円が現実的な水準 住居費・光熱費が無料(しかもレオパレスの場合もある)
- 完全個室で、風呂・トイレ・キッチン付き
- Wi-Fi環境があれば自宅時間も快適 食堂あり+自炊も可能で食費を抑えられる
- 1食300円前後でバランスの良い定食が食べられる
- 自炊と併用することで食費は月2〜3万円に収まる 貯金に最適な環境
- 生活コストが極端に低いため、お金がどんどん貯まる
- ギャンブルや付き合いを控えれば、年200〜300万円の貯金も現実的 失業保険との相性が良い
- 満了退職すれば、90日分の失業給付が受けられる
- 退職後も生活にゆとりを持って次のステップへ進める 再雇用制度がある
- 半年後にまた戻って稼ぐことができる
- 一度経験すれば、再雇用もスムーズに
スバル期間工のデメリット・注意点
- 体力的にきつい工程がある
- 組立ラインは重労働、筋肉痛や腰痛に注意
- 慣れるまでの1ヶ月は特につらい 人間関係は配属運次第
- 優しい先輩もいれば、口の悪い人もいる
- 部署によって雰囲気がかなり違う 契約更新が必ず保証されるわけではない
- 勤務態度・稼働状況によって更新されないケースも稀にあり 自由な時間が減る時期もある
- 繁忙期は休日出勤や残業が増える
- 疲れて趣味に時間を割けないこともある 転職活動には不利に働く場合もある
- ホワイトカラー系の企業では「工場勤務=評価低」と見るところも一部ある
期間工はどんな人に向いているか?
以下に当てはまる人に、スバル期間工は非常におすすめです。
いますぐに100万以上の貯金を作りたい人 奨学金や借金を短期間で返済したい人 フリーター・無職から脱却したい人 自由な将来のために「足場」を作りたい人 貯金をもとに留学や起業を目指す人 再出発・人生の仕切り直しを考えている人
逆に、「人間関係に極度に神経質」「重労働が絶対に無理」「都市での生活しかしたくない」という方には向かないかもしれません。
スバル期間工を経て得たもの
スバルで働いた1年半で、私が得たものは単なる貯金や経験ではありません。
「お金がない」という不安から解放されたこと 無駄遣いを見直し、生活を設計する力 朝起きて働き、夜眠るという生活リズムの再獲得 何より「やればできる」という自信
これらは、次に何かを始める上での土台となりました。
最後に:迷っているなら、まずはやってみるべき
もし今あなたが、「お金を貯めたい」「生活を立て直したい」と思っているなら、スバルの期間工は選択肢として十分に価値があります。
少なくとも私は、やって良かったと心から思っています。
人生は一度きり。
1年半という時間で、250万円の貯金と、生活の再構築ができる環境は、そうそうありません。
そして何より、スバルには「また戻れる」安心感もあるのです。
これからスバル期間工を目指すあなたの背中を、少しでも押せたなら幸いです。
この記事が、ひとつの参考になれば嬉しく思います。